こころに住まう仙人
仙人はいつもこころの湖を見つめる
湖に小石が投げ込まれ波紋が広がると
「ほほう、小石で水面に波紋が広がるのう」
強い風が吹き湖面が荒れると
「強い風じゃのう、波がたっとるわい」
花びらが水面にひらりと落ちると
「花も湖面もやさしく揺らいでおる」
仙人は絶え間なく変化する湖面の表情をただ見守る
もしも、心がざわついたり、大きく感情が動いたときは
心の中に住む仙人を思い出してみる
「今、仙人はどんな心の湖を見つめているのだろう」
「どんなことをつぶやいているのだろう」
湖の全体を見渡す仙人に意識をあわせ
起きていることをそのまま感じる、味わう。
その中で気づきを得られることもあるだろう